会社を辞めてフリーランスになる、独立しようと考えているとき、会社員でいるうちにやっておくべきことというものがいくつかあります。世の中で「会社員」という立場は実際のところ「相当高いレベルで信用されている」ということです。
フリーランス・自営業などとして会社を辞める前に信用力が必要になる取引や契約などは済ませておくべきです。なお、これは会社を興して法人経営者となる場合でも同じです。
フリーランスになると信用力は一気に落ちる
フリーランスとして会社員を辞めてしまうと、対外的な信用力というものは一気に落ちてしまいます。この信用力というのはあなたの内面的な信用度ではなく、対外的な、特にお金に関する信用力です。
会社員という安定して収入が入る立場から、フリーランス(自営業)という立場になることで、収入の安定性はどうしても落ち込んでしまいます。
特に営業年数が短いフリーランス(自営業)は金融サービス的には信用力がかなり低くなります。
そのため、会社員という立場のうちに信用力が必要となるサービスの申し込みをしておくべきです。申し込み時点で嘘(会社員でない)ということであれば、将来フリーランスになることを決めていたとしても問題ありません。
部屋を借りておく
部屋を借りるというのも忘れてはいけません。部屋を貸してくれる大家さんもサラリーマンなら契約するけど、収入が安定しておらず家賃滞納の恐れがあるフリーランス・自営業の方には貸さないという人も一定数います。
また、貸してくれたとしても保証会社を付けるなどして無駄な費用(保証料:家賃の1カ月分程度)の費用がかかることがあるかもしれません。
信用度の高い会社員であれば、部屋も借りやすく、保証会社もつけないで済むというケースも多いです。そのため、独立をする前から必要に応じて部屋を借りておくとよいかもしれません。
会社員の方で、社宅に住んでいるよう方は当然会社を辞めたら新しく部屋を借りる必要があります。その部屋の確保も可能であればサラリーマンのうちにやっておくと有利です。
すでに賃貸を借りているという方も、仕事用にもう少し広い部屋に引っ越したいというケースも同様に先に動いておきましょう。
ただし、賃貸住宅に関しては、SOHO向けの住宅のようなフリーランスで仕事をしたいという方に向いているような物件も最近では都市部を中心に増えています。
こういう物件についてはそもそも、フリーランスの方などを対象としているので、入居時の審査もそこまで厳しくない可能性があります。
クレジットカードを作っておく
クレジットカードは「信用度」がかなり必要になります。カードは後払いとなりますので、事実上の融資と同じことになります。
会社員のように仕事が安定していればカードを作るのは容易ですが、フリーランス・自営業となるとそう簡単にはいきません。
ぜひ、会社を辞める前にクレジットカードは作っておきましょう。
カードはすでに持っているよ。という方の場合でも「仕事用のカード」は作っておくことをお勧めします。
最近では仕事で使うようなWEBサービスなどでもクレジット決済が主流となりつつあります。クレジットカードを使う時、私的利用分と仕事利用分は分けておいた方が経理事務、税務面でも明確になります。
既に私的利用しているカードを持っている場合でも、仕事の決済用としてもクレジットカードを作っておくべきです。
一枚もカードは持っていないというのであれば、最低でも「個人用」と「仕事用」の2枚はクレジットカードを会社員のうちに作っておきましょう。
どういうカードを作ればいいのか?という点については「おすすめのクレジットカード特集」などもぜひ参考にしてみてください。
カードローンの申し込みをして枠を確保しておく
抵抗感が強い方も多いかもしれませんが、信用力があるうちにキャッシングやカードローンなどの「枠」を抑えておくのも有効です。
フリーランスとして独立してもすぐに収入につながらないかもしれません。当然そうしたお金は前もって貯金などでカバーしておくべきなのですが、万が一そうした自体が長期化した時などの生活費に対するバッファとなります。
信用力のある会社員の内に金利の安い銀行カードローンなどで大きめの枠だけでも取っておけば、将来何かお金が必要になった時の助けになるはずです。
万が一のためのお守りとして有効だと思います。
以上、会社を辞める前(フリーランスになる前)にやっておくべきことを紹介しました。