フリーランスが考えるべき将来の年金の上乗せ自衛策

pensionフリーランスは基本的に自営業です。
ですから、年金制度上は「第1号被保険者」となり、加入できる年金は「国民年金」になります。一般的なサラリーマンはこれに上乗せした「厚生年金」に加入している方よりも将来受け取れる年金は少なくなります。それに対しては自衛策が重要になってきます。今回はそんなフリーランスの為の年金自衛策をまとめます。

自営業とサラリーマンの年金額の違い

これは「国民年金・厚生年金の平均受給額」でまとめられています。

国民年金のみ(自営業など):5万4682円
厚生年金加入者:17万265円
※H23

わーお、かなり違いがありますね。倍以上の差があるわけです。
と考えると私たちフリーランスは年金については「自分で準備」しておかないと老後はかなり苦労することになりそうです。

ちなみに、年金を上乗せする方法は下記の方法があります。

 

国民年金の付加年金

月400円の追加納付で「月数×200円」が年額に追加。
つまり、20年付加年金に入れば、20×12=240カ月、240×200円=48,000円(年)の年金が増えることになります。
ちなみに20年で払う保険料は96,000円なので2年でペイできるわけです。

加入月数はまったく無駄にならないので、はいっておくと結構お得な年金ですね。上手に活用しましょう。また、掛け金は所得控除されるので税制面でも有利です。

ちなみに第1号被保険者しか加入できません。

 

国民年金基金

もうちょっと余裕がある方向けです。個人事業主の2階建て部分の年金制度として利用できます。
掛け金は口数単位で変更可能。1口あたりの金額は契約時の年齢・性別で変動します。

受給する金額は「確定給付」となります。

こちらも掛け金は所得控除の対象です。
下記の確定拠出年金と「併用」も可能です。ただし、上限額があります。

 

確定拠出年金(個人型)

国民年金基金と同じように掛け金を自分で決めて加入できます。
第1号被保険者(自営業者・フリーランス)以外でも企業年金が無いサラリーマン(第2号被保険者)も加入可能です。

国民年金基金との違いとして受給金額が「運用成績」によって変わってくると言う点が挙げられます。

どちらが有利と言うことはありませんが、個人的には将来サラリーマンに戻るという選択肢も含めて考える場合は制度を継続できる確定拠出年金の方がお勧めです。

確定拠出年金のメリットやデメリットについては「個人型確定拠出年金のメリット・デメリット」でかなり詳しくまとめられているのでこちらも参考にしてみてください。

 

年金で貯蓄するのはフリーランスにとって「リスクヘッジにもなる」

たとえば、事業の為に借金をして事業をしている方もいるかもしれません。そんなリスクのある商売をしている方にとって「年金での貯蓄」は実はかなりリスクヘッジになります。

万が一、事業がうまくいかずに、破産するような場合、株や投信で貯蓄していたお金は債務(借金)の返済に充てられてしまいます。

ですが「年金」という資産は自己破産した場合でも残される資産になります。もちろん、将来年金を受け取る時に「あの時の借金を返せ!」と言われることもありません。

そう考えると、特に個人で借金をしたり、一人法人などで個人で債務保証をして借金しているようなケースでは「年金で資産形成」というのは決して悪くない選択肢となるはずです。
その一方で年金資産は「受給資格」を満たすまでもらえませんので、そのバランス感覚は大切になってくるかと思いますが…。